「缶詰」と「椿油」の深い関係
コラム
日本の缶詰と椿油の関係
缶詰は 1804年にフランスにおいて世界で初めて考案されました。
ナポレオンが食品の長期保存方法を懸賞募集した結果 瓶詰が発明され、1810年にイギリスにおいて金属容器が使用されるようになりました。
日本では、長崎の外国語学校「広運館」のフランス人教師が本国から持ち込んだ牛肉の缶詰を食べていたのを、広運館に勤務していた松田 雅典(まつだ がてん)が見て驚き、製法を学んで缶詰の試作を行ったのが始まりとされています。
最初に作った缶詰は 「イワシの油漬け」
明治4年(1871年) のことだったといいます。
欧米のオイルサーディンにはオリーブ油が使われますが、当時の日本では手に入れることができず、雅典は日本在来の植物油を採用することを考えます。菜種油、ごま油、とさまざまな植物油を試した果てにたどり着いたのが、
「椿油」(つばきあぶら)でした。
<引用元>
・日本植物油協会「日本の缶詰開発をサポートした植物油」
https://www.oil.or.jp/trivia/can.html
・発祥の地コレクション「日本最初の缶詰製造の地」
https://840.gnpp.jp/kanzume/