ひときわ印象的な白い花、カメリア。
この花を象徴として愛したのが、
ココ・シャネルです。

カメリアは、日本でいう椿。
香りを持たず、過度に装飾的でもなく、
ただ静かに、凛と咲く花です。
その佇まいに、シャネルは美しさを見出しました。
きっかけは、
椿姫。
主人公が胸に飾る白い椿に心を惹かれ、
やがてそれは、
自身のスタイルを象徴するモチーフとなっていきます。
黒のドレスに、白いカメリア。
引き算の美しさ。
飾りすぎない強さ。
その美意識は今もなお、
シャネルの中に息づいています。
華やかさを競うのではなく、
自分らしくあること。
カメリアという花は、
そんな在り方を静かに語りかけているようです。
カメリア=椿は、日本では古くから
暮らしの中に根付いてきた花。
そして遠く離れた地でもまた、
ひとりの女性の美意識と出会い、
時代を超えて愛される存在となりました。
控えめでありながら、芯がある。
椿という花の美しさは、
どこか通い合うものがあるのかもしれません。